斜面いろどり工法

自然景観を再現する法面保護工法

斜面いろどり工法(施工後)

  • 着工前

これまで急勾配斜面や岩盤斜面における法面保護工としてモルタル・コンクリート吹付工が盛んに行われてきました。

モルタル・コンクリート吹付工は施工が簡便であり、また、地山の密閉性が高いため風化・浸食防止効果が高いなどのメリットがある反面、施工後の周辺環境との調和は困難であり、環境の調和とはほど遠いものでした。

斜面いろどり工法はモルタル吹付工のメリットを生かしながら、景観の調和を図ることが可能な工法です。エージング技術により着工前の岩盤の色味を再現する為、現地の景観を壊すことなく、法面保護によって安全を確保することができます。

導入実績

河川や砂防の景観対策から文化財や
遺産の修景まで、幅広い分野での
景観対策に採用されています。

  • 重要文化財

  • 世界遺産

  • 天然記念物

  • 歴史文化遺産

工法の特徴

  • 着工前

    着工前

    下地となる吹付モルタルにより基盤形状を、仕上げ塗装により地表の状態を表現することでリアルに現状の地盤を再現することができます。

  • 完成

    完成

    地山を着工前の彩色に復元する工法ですので、その土地の風景を残したまま、地山の保護・補強を行うことができます。

  • 完成後12年経過時

    完成後12年経過時

    植栽計画を組み込むことにより、時間の経過と共にさらに自然景観と一体化させることができます。

  • 施工状況

    施工状況

    モルタル吹付面の表面に発生する軽微なクラックを埋める効果により、内部への水の侵入を防ぎ、強固なモルタル吹付面を構築します。

  • 近景

    近景

    複雑な地層(地質)であっても、細かい表現が可能です。

ご依頼後の流れ

  • ヒアリング、現地調査 Step
    ヒアリング、現地調査
    ご計画内容の確認を行います。可能であれば、現地を確認し、周辺の調査を行います。
  • プランニングの立案 Step
    プランニングの立案
    現地調査やヒアリングの結果を踏まえ、完成イメージCGを作成します。
  • 試験施工(色合い調整工) Step
    試験施工(色合い調整工)
    現地で試験的に完成形を再現します。承認を取り、色味を決定します。
  • 施工 Step
    施工
    地山にモルタル・コンクリートを吹き付け補強をします。その上から試験施工で再現した色味を基に、着工前の写真等を確認しながら、着色を行います。

よくあるご質問

  • 何年くらい持ちますか?
    太陽の向きや現場の条件等によって違いますが、実績ベースで15年は持っています。15年も経過すると、表面に自然の汚れが付いたりコケが生えたりして、より自然と一体化しています。これから先はさらに一体化していくものと思われます。
  • 作業足場はいりますか?
    モルタル吹付に関しては、法面工によるぶらさがり施工が可能です。塗装作業については、高所作業車を用いるか作業足場を組むか、それでもダメであれば法面工で対応します。
  • おいくらですか?
    各県の労務単価によって変わりますが、およそ23,000円/㎡(直接工事費、モルタル吹付~表面塗装まで) となっています。

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